機能的マウスピース装置とは
機能的マウスピース装置は、柔らかいシリコン製のマウスピースを使用して、歯並びの改善と同時に口の周りの筋肉(舌・唇・頬)の正しい使い方を訓練する装置です。
従来の矯正装置と異なり、歯を動かすだけでなく、不正咬合の根本原因となる口呼吸・舌癖・悪い嚥下習慣を改善することで、後戻りしにくい安定した歯並びを目指します。
歯並びの改善
歯列のアーチを広げ、永久歯が正しい位置に生えるスペースを確保します
筋機能訓練
舌・唇・頬の筋肉を正しく使えるようにトレーニングし、口呼吸を鼻呼吸に改善します
【準備中】
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どのように機能するのか?
プレオルソの構造的特徴
- ✓舌タブ:舌を正しい位置(上顎の前歯裏)に誘導し、舌癖を改善
- ✓リップバンパー:唇を閉じやすくし、口呼吸から鼻呼吸へ誘導
- ✓歯列アーチ形状:歯を適切な位置に誘導し、歯列を拡大
- ✓柔軟な素材:ポリウレタン製で違和感が少なく、成長に合わせて変形
3つの作用で歯並びを改善
口呼吸改善:リップバンパーが唇を閉じさせ、鼻呼吸を促進。口腔内の乾燥を防ぎ、むし歯・歯周病のリスクを軽減
舌位置の矯正:舌タブが舌を正しい位置に誘導。前歯を押し出す舌癖が改善され、出っ歯・開咬の予防につながる
歯列の拡大:理想的なアーチ形状が歯を適切な位置に誘導。永久歯が生えるスペースを確保し、抜歯矯正のリスクを軽減
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機能的マウスピース装置の主な種類
1. プレオルソ(Preortho)
日本で開発された機能的マウスピース装置。ポリウレタン製で非常に柔らかく、違和感が少ないのが特徴です。日中1時間+就寝時の装着でOK。Type I〜IIIまでタイプがあり、症状に応じて選択します。
適応症例:口呼吸・舌癖、出っ歯・受け口・開咬、軽度〜中等度の歯並びの乱れ
2. EFライン(EF Line)
フランスで開発された機能的マウスピース装置。プレオルソより柔らかいポリ塩化ビニル(PVC)素材を使用しており、プレオルソが固くて使用できなかった場合の代替選択肢として最適です。日中2〜4時間+就寝時の装着が推奨されています。
適応症例:口呼吸・舌癖、軽度〜中等度の歯並びの乱れ、プレオルソが硬くて装着困難な場合
硬さの比較:プレオルソ(硬い)> EFライン(中間)> マイオブレース/T4K(柔らかい)
3. T4K(Trainer for Kids)・マイオブレース(Myobrace)
T4Kとマイオブレースの関係
結論から言うと、「同じメーカー(オーストラリアのMRC社)が作った、兄弟のような関係」です。厳密には「マイオブレースという大きなシステムの中に、T4Kという製品がある」というイメージです。
どちらも「歯並びを直接動かす」というよりは、「口の周りの筋肉を鍛えて、結果的に歯並びを整える」という目的は共通しています。
| 特徴 | T4K (Trainer for Kids) | マイオブレース (Myobrace) |
|---|---|---|
| 位置づけ | 初期の代表的な単一製品 | 成長段階に合わせた矯正システム全体 |
| 種類 | 種類が少なく、汎用的 | 年齢や歯の状態に合わせ、数十種類ある |
| 構造 | 柔らかい素材がメイン | 硬さの違う素材を組み合わせた多層構造 |
| 目的 | 混合歯列期(生え変わり期)の改善 | 筋肉の訓練 + 顎の拡大 + 歯並びの微調整 |
T4K:スタンダードな入門機
主に6〜10歳くらいの、乳歯と永久歯が混ざった時期に使われます。
メリット:シンプルで扱いやすい
デメリット:既製品なので、個々の複雑な歯並びには対応しきれないことがある
適応:比較的症状が軽く、まずは筋肉の癖を直したい場合
マイオブレース:進化版・オーダーメイドに近いシステム
T4Kの成功を経て、より細かく「乳歯期用」「永久歯期用」「出っ歯用」など、子供の成長段階や症状に合わせてステップアップできるように体系化されたシステムです。
ポイント:1つの装置で終わりではなく、ステージ1(習慣の改善)、ステージ2(顎の拡大)、ステージ3(歯並びの仕上げ)といった具合に、装置を付け替えながら進めていくのが一般的です。
適応:歯並びの問題が少し複雑で、成長に合わせて段階的にしっかり治したい場合
最近の歯科医院では
単に装置(T4Kなど)をはめるだけでなく、「アクティビティ」と呼ばれるお口のトレーニング(MFT)をセットで行うプログラム全体を「マイオブレース矯正」と呼ぶことが多いです。
メリット・デメリット
メリット
- ✓痛みがほとんどない:柔らかいシリコン製で違和感が少ない
- ✓取り外し可能:食事・歯磨き時は外せるので衛生的
- ✓根本原因を改善:口呼吸・舌癖を治すので後戻りしにくい
- ✓早期開始が可能:3歳から始められる
- ✓費用が抑えられる:既製品なので比較的安価
デメリット
- ⚠装着時間を守る必要:効果を出すには毎日の装着が必須
- ⚠お子さまの協力が必要:自分で装着できる年齢・性格が必要
- ⚠適応症例が限定的:重度の不正咬合には効果が薄い
- ⚠治療期間が長い:1〜2年以上かかることが多い
費用について
当院の費用(税込)
相談・検査費用
矯正相談は無料です
初回検査は無料です
検査結果の詳しい説明とカウンセリング
装置費用
(税込)
含まれるもの:
プレオルソ、EFライン、その他の付加的装置の全てを含みます
治療費に含まれるサービス
医療費控除の対象です
小児矯正治療は医療費控除の対象となります。確定申告で一部が還付される可能性がありますので、領収書は大切に保管してください。
当院で使用している装置について
当院ではプレオルソとEFラインのみを使用しております
数ある機能的マウスピース装置の中で、当院ではプレオルソとEFラインの2つの装置を採用しています。
選定理由
- 1.ほとんどの症例に対応可能:この2つの装置で、お子さまの歯並びの問題のほとんどをカバーできます
- 2.日本人の口に適している:プレオルソは日本で製造された装置のため、日本人のお子さまの口腔構造に合いやすく設計されています
- 3.硬さの選択肢:プレオルソが硬くて使用できない場合、より柔らかいEFラインに切り替えることで対応できます
硬さの順番:
プレオルソ(硬い)> EFライン(中間)> マイオブレース・T4K(柔らかい)
補足:マイオブレースやT4Kなどの海外製装置は欧米人の口腔構造に合わせて設計されています。機能的マウスピース装置としての効果は同等で、どの装置を使用しても適切な効果が得られます。最も有名なのはマイオブレースですが、「それでないとできない」ということはなく、他の装置でも十分に対応可能です。
よくある質問
何歳から始められますか?
A. 3歳から始められます。プレオルソは3〜10歳、マイオブレースは3〜15歳まで年齢別のサイズがあります。早期に始めるほど、口呼吸・舌癖などの悪習癖を改善しやすく、効果が高くなります。
1日どれくらい装着する必要がありますか?
A. 基本的には就寝時+日中1〜2時間の装着が必要です。プレオルソは日中1時間+就寝時、マイオブレースは日中1〜2時間+就寝時が推奨されています。装着時間が短いと効果が出にくくなります。
痛みはありますか?
A. 柔らかいシリコン製のため、ほとんど痛みはありません。装着直後は少し違和感がありますが、数日で慣れます。ワイヤー矯正のような強い痛みはないので、お子さまの負担が少ない治療法です。
当院の方針:基本的にはプレオルソを使用しますが、痛みがあり使用できない場合は、より柔らかいEFラインに切り替えて対応いたします。お子さまの快適性を最優先に考えた治療を行っています。
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機能的マウスピース装置が適しているか、豊洲の歯医者・F歯科矯正歯科の無料相談でご確認ください
この記事の監修者

歯科医師
F歯科・矯正歯科 豊洲プライムスクエア院
院長 福永 真大(ふくなが まさひろ)
歯科医師免許
矯正歯科、小児歯科、予防歯科、審美歯科
- 日本矯正歯科学会
- 日本小児歯科学会
- 日本歯周病学会
- 日本口腔インプラント学会
大阪大学卒業
大手医療法人勤務・研修医指導医を歴任
都内歯科医院 副院長
F歯科・矯正歯科 豊洲プライムスクエア院 開業
患者様一人ひとりに最適な治療をご提供できるよう、科学的根拠に基づいた診療を心がけています。 お口の健康を通じて、皆様の豊かな人生をサポートさせていただきます。
監修日: 2026年2月23日
最終更新日: 2026年2月23日
