0歳からのこども歯科・予防ポカン口(お口ポカン)の治し方

OPEN MOUTH TREATMENT

ポカン口(お口ポカン)の
治し方

いつも口が開いている「ポカン口」は、
歯並び・顔つき・健康に深刻な影響を与えます。
30.7%の子供が該当する、現代の大きな問題です。

結論:ポカン口は「口唇閉鎖不全」という病態

ポカン口は、正式には「口唇閉鎖不全」と呼ばれ、唇の筋力不足や口呼吸の習慣により、無意識に口が開いてしまう状態です。 日本小児歯科学会の調査では、30.7%の子供が口唇閉鎖不全に該当しており、決して珍しいことではありません。

放置すると、出っ歯、受け口、顔が長くなる(アデノイド顔貌)、風邪をひきやすいなどの問題が起こります。 当院では、「あいうべ体操」「MFT(口腔筋機能療法)」「マイオブレース」など、 お子様の年齢や状態に合わせたトレーニング方法で、ポカン口を改善します。

ポカン口(口唇閉鎖不全)とは

ポカン口(お口ポカン)とは、リラックスしているときに無意識に口が開いてしまう状態のことです。 医学的には「口唇閉鎖不全」と呼ばれ、唇を閉じる筋力が弱い、または口呼吸の習慣があることが原因です。

日本小児歯科学会の調査(2019年)によると、3歳〜12歳の子供の30.7%がポカン口に該当しており、 約3人に1人という高い割合です。テレビを見ているとき、ゲームをしているとき、ボーッとしているときなど、 お子様の口が開いていないかチェックしてみましょう。

ポカン口のセルフチェック

以下の項目に3つ以上当てはまる場合は、ポカン口の可能性が高いです。

テレビを見ているときに口が開いている
食事中にクチャクチャ音がする
寝ているときに口を開けている
朝起きたときに喉が乾燥している
いびきをかく
風邪をひきやすい
唇が乾燥しやすい
発音が不明瞭(サ行、タ行が苦手)
姿勢が悪い(猫背)

ポカン口が与える悪影響

1歯並びへの影響(出っ歯・ガタガタ)

口が開いていると、舌が下がり、上あごの成長が不十分になります。 また、唇の力で前歯を押さえることができないため、出っ歯、ガタガタの歯並び(叢生)、すきっ歯になりやすくなります。

2顔つきへの影響(顔が長くなる)

ポカン口が続くと、顔が縦に長くなり、あごが後退し、表情が乏しくなる「アデノイド顔貌」と呼ばれる顔つきになることがあります。 一度骨格が変わると、元に戻すのは非常に困難です。

成長期(12歳頃まで)に改善することが重要です。大人になってからでは、外科手術が必要になる場合もあります。

3健康への影響(風邪・アレルギー)

口呼吸になると、鼻のフィルター機能が使えず、ウイルスや細菌が直接体内に入るため、 風邪をひきやすい、扁桃炎になりやすい、アレルギー症状が悪化しやすいといった問題が起こります。 また、口が乾燥することで、虫歯や歯周病のリスクも高まります。

4発音・睡眠への影響

舌の位置が下がることで、サ行・タ行の発音が不明瞭になることがあります。 また、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まり、睡眠の質が下がり、集中力の低下や成長ホルモンの分泌不足につながります。

ポカン口の原因

口周りの筋力不足(口輪筋の弱さ)

唇を閉じる筋肉(口輪筋)が弱いと、無意識に口が開いてしまいます。現代の子供は柔らかい食べ物が中心で、噛む回数が減っているため、筋力不足になりがちです。

鼻づまり(アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など)

鼻が詰まっていると、自然と口で呼吸するようになり、ポカン口が習慣化します。

アデノイド・扁桃肥大

喉の奥のアデノイドや扁桃腺が大きいと、鼻呼吸がしにくくなります。

舌の位置の異常(低位舌)

舌が正しい位置(上あごにピッタリついている状態)にないと、口が開きやすくなります。

ポカン口の治し方

あいうべ体操

口周りの筋肉を鍛えて、自然と口を閉じられるようにするトレーニングです。 福岡のみらいクリニック・今井一彰医師が考案し、全国の学校や医療機関で採用されています。 1日30セット(3回に分けてもOK)を目安に、毎日続けましょう。

口を大きく開ける

口を横に広げる

口を前に突き出す

舌を下に出す

ポイント:「あ」「い」「う」は1秒ずつ、「べ」は舌を下に出して1秒キープ。 声は出さなくてOKです。歯磨きの前など、タイミングを決めて習慣化しましょう。

MFT(口腔筋機能療法)

歯科医院で行う、舌や唇の正しい位置や動きを習得するトレーニングです。 当院では、お子様の状態に合わせたMFTプログラムをご提案します。 舌を上あごにピッタリつける練習、唇の閉鎖力を強化する練習、正しい飲み込み方の習得などを行います。

マイオブレース

マウスピース型の装置を装着することで、舌を正しい位置に誘導し、口を自然と閉じる習慣をつけます。 日中1時間と就寝時の装着だけでOKです。 口呼吸から鼻呼吸への改善をサポートし、歯並びの悪化も予防できます。

鼻づまりの治療(耳鼻咽喉科との連携)

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が原因の場合は、まず耳鼻咽喉科での治療が必要です。 鼻が通るようになってから、あいうべ体操やMFTで口を閉じる習慣をつけていきます。 必要に応じて、信頼できる耳鼻咽喉科をご紹介いたします。

生活習慣の見直し

よく噛んで食べる

硬めの食材を取り入れ、噛む回数を増やすことで、口周りの筋力がつきます。

姿勢を正す

猫背になると、気道が狭くなり口呼吸になりやすくなります。

「口を閉じてね」と声をかける

気づいたら優しく声をかけて、意識させることも大切です。

ポカン口を治すメリット

出っ歯やガタガタの歯並びを予防できる
顔が長くなるのを防ぎ、バランスの良い顔つきになる
風邪をひきにくくなる
睡眠の質が向上し、集中力がアップする
発音が明瞭になる
将来の矯正治療が不要になる、または期間が短くなる

トレーニングのデメリット

毎日の継続が必要(親御様のサポートが不可欠)
効果が出るまでに3ヶ月〜1年程度かかる
鼻づまりが原因の場合は、まず耳鼻科での治療が必要
すでに骨格が変わってしまっている場合は、完全には戻らない

よくあるご質問

Q1

ポカン口は自然に治りますか?

A. 自然に治ることはほとんどありません。放置すると、歯並びや顔つきに影響が出てしまいます。

早めにトレーニングを始めることで、確実に改善できます。

Q2

何歳から治療を始められますか?

A. 3歳頃から「あいうべ体操」などのトレーニングを始められます。

早ければ早いほど効果的ですので、気になったらすぐにご相談ください。

Q3

あいうべ体操はどのくらい続ければ効果が出ますか?

A. 個人差がありますが、1日30セットを3ヶ月〜半年程度続けることで、多くのお子様に効果が見られます。

重要なのは毎日継続することです。

Q4

大人のポカン口も治りますか?

A. 大人でも改善は可能ですが、子供のうちに治す方が圧倒的に早く、確実です。

特に骨格が変わってしまっている場合は、完全には戻らないこともあります。

Q5

30.7%の子供がポカン口というデータは本当ですか?

A. はい、日本小児歯科学会の調査(2019年)によると、3歳〜12歳の子供の30.7%が口唇閉鎖不全(ポカン口)に該当します。

決して珍しいことではありません。

RESERVATION

まずは一度、ご相談ください

治療が必要かどうか、費用や期間も含めて、わかりやすくご説明します。無理に治療をすすめることはありません。

お急ぎの場合はお電話ください。診療内容に合わせてご案内します。

この記事の監修者

院長 福永真大

院長福永 真大

DIRECTOR / DENTIST

福永 真大

Masahiro Fukunaga / 院長・歯科医師

Fデンタルオフィス 豊洲プライムスクエア院

CAREER

  • 大阪大学歯学部 卒業
  • 医療法人同仁会ワタナベ歯科医院にて研修医指導医・診療主任を歴任
  • 駒沢公園通り西垣歯科・矯正歯科 副院長
  • 小児歯科部門の立ち上げ
  • Fデンタルオフィス 豊洲プライムスクエア院 開業
  • 咬合育成研究会監修 生活習慣改善アプリの開発

専門分野

矯正歯科、小児歯科、予防歯科、審美歯科

所属学会・資格

日本小児歯科学会 / 日本矯正歯科学会 / 日本審美歯科学会 / 歯科医師免許

対症療法ではなく、
原因療法を。

私が大切にしているのは、「症状を治す」のではなく「原因を取り除く」という考え方です。父は30年近く小児矯正に携わってきた歯科医師で、その背中から、症状の奥にある根本原因に向き合うことの大切さを学びました。

大阪大学歯学部を卒業後、医療法人同仁会ワタナベ歯科医院にて一般歯科・インプラント・矯正・審美治療など幅広い症例を経験し、研修医指導医も務めました。私自身は大学まで野球に打ち込み、噛み合わせや口呼吸がパフォーマンスに直結することも実感してきました。

父から受け継いだ口腔育成への想い、臨床で培った技術、そして患者様に「伝わる」情報発信力。この3つを軸に、お子様の口腔育成から大人の矯正・審美治療まで、原因にアプローチする根本治療を提供します。

監修日: 2026年6月7日

最終更新日: 2026年6月7日

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